ちょっと間が空いてしまいましたが、瞑想の話の4回目。
これまで、目や耳やから入ってくる情報や刺激に振り回されずに、物事を見据えていく
ことが瞑想の始まりということ、
そして、まずは目を閉じて、そこで見えるものをみて、耳を研ぎ澄まして、自分自身に
集中する時間を持ちましょう、
というお話をさせていただきました。
今日は、瞑想の時間のお話です。
瞑想というと、座禅とか、胡坐をかいて長時間、無の状態を保つとかいうイメージが
強いかと思います。
ですので、静かな場所でないとできない、忙しくてとてもそんな時間はとれない・・・と、
自分には瞑想はできないと思い込んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
瞑想は、別に長時間行わなければならないというものではありません。
慣れない姿勢で、「何も考えるな!」と言い聞かせながら1時間も座っていても、
ただ心身が緊張した時間を過ごしているだけで終わってしまいます。
だいたい、何も考えないようにすればするほど、どんどん考えが浮かんできてしまうのが、
私たち人間というものですよね(笑)
でも、目を閉じて呼吸を整えていると、他のことが思い浮かばずに、ほんの少しの間でも、
その瞬間瞬間に集中しているというような感覚を得ることができてきます。
それこそ、最初のうちは、10秒、30秒、1分・・・というくらい。
そして、何か考えが浮かんできたり、聞こえてくる音に意識が向いてしまったり、
気持ちが集中できなくなったら、その時点で目を開けて、瞑想をやめます。
こうすることで、何も考えないとか、無になろうとかするのではなく、意識を切り替える
ということを学びます。
修行を積んでいるわけでもない、普通の生活をしている私たちは、どうしたって、
いろいろな考えが浮かんできてしまいます。
ですから、それを止めようとするのではなく、その考えに引きずられないようにすること、
意識を切り替えることを、短い瞑想で練習していきましょう。
最初は3分を目標に、目を閉じて瞑想を始めて、頭の中に考えが浮かんできたり、
なんだかソワソワしたり、感情が湧き上がってきたりしたら、目を開けて瞑想をやめます。
浮かんできた考えや感情に引きずられずに、スパっとそこで切ってしまう。
これが、意識の切り替えの練習になります。
これを繰り返していくと、この3分間は、目や耳からの情報や刺激に惑わされずに、
物事を見据えることができるようになっていくだけでなく、日常生活において、
何か嫌なことがあっても、それを引きずらないで、気持ちを切り替えて常に前向きな
姿勢で過ごせるようになっていきます。
生きていれば、何かしら、自分にとって嫌な出来事やマイナスの感情などがおこる
ことは避けられません。
それに引きずられてしまう、いつまでも固執してしまうと、それは自分にとってどんどん
ストレスとなっていきます。
長期的・過度なストレスは、自律神経を乱します。
自律神経の乱れは、私たちの心身のバランスをも崩していき、様々な不調を引き起こします。
嫌な出来事や思いに引きずられることは、結果的には、自分を苦しめ、痛めつけることに
繋がってしまうのです。
意識の切り替えができることは、自分自身を守ることでもあります。
瞑想は長時間などと思わず、ぜひ、短い瞑想で上手に意識の切り替えができるように
練習していきましょう☆