体にいい油の話(1)ココナッツオイル

近年,「体にいい油」がよく話題になりますね。

最近も,テレビ番組で肌荒れが改善されたとして,「エゴマ油」が紹介されていました。

以前は,「油は体に悪い」というイメージが一般的でしたが,食にたいする研究が進むなかで,

知らない間に新たな情報が増えていくという感じです。

溢れる情報のなかにいるからこそ,本当に自分にとって必要なものを選んでいきたいですね。

 

そうしたなかで,ここ数年,注目されている油といえば,ココナッツオイルでしょうか。

ココナッツオイルは,ココナツの胚乳を原料とした植物油です。

既に使用している方や,冬に店頭でご覧になった方などは,ご存知かと思いますが,

ココナッツオイルは,植物油としては珍しく気温が低いと固まってしまいます。

これは,融点が25℃前後のためです。

 

ココナッツオイルが注目されている理由のひとつに,その成分の特徴があります。

成分の中鎖脂肪酸は,体内での燃焼が早く,素早く分解されてしまうので,体脂肪に

なりにくいだけでなく,脂肪燃焼作用もあるとされています。

また,ココナッツオイルを摂取すると,私たちの活動エネルギー源である「ケトン体」が

肝臓で作られるようになり,エネルギー源として炭水化物を摂取する必要が減ってくる

のだそうです。

つまり,ココナッツオイルは,ダイエット効果が期待できる油ということで,注目された

のですね。

 

この中鎖脂肪酸は代謝を上げるため,善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロール

を減らすとも言われています。

こうした作用をもつ中鎖脂肪酸だけでなく,「トコトリエノール」という成分も,

ココナッツオイルが「体にいい油」として注目される理由のひとつとなっています。

 

トコトリエノールは,ビタミンEの一種で,強力な抗酸化作用をもち,さらに,

コレステロールや中性脂肪を低下させるという作用があります。

紫外線から肌を守る作用もあるため,美肌・美白効果も期待されています。

 

ココナッツオイルの効能については,書籍も多数出版されていますので,

関心のある方は,ぜひ,参考になさって下さいね。

ココナッツオイルの成分の効果的な摂取方法なども紹介されています。

 

私は,コーヒー1杯に大さじ1のココナツオイルをいれて,ミキサーにかけた

「ココナッツオイルコーヒー」を飲んでいます。

成分を効率よく吸収するココナッツオイルの摂取方法として紹介されていましたが,

食事の3時間ほど前に飲むのと,より成分の吸収率が高まるそうですよ。

 

いくらダイエット効果があるとか,体にいいとはいっても,別に摂取すればするほど

痩せるとか健康になるというわけではありません。

カロリーもありますので,普段の炒め物に使用している油やバターをココナッツオイル

に換えてみるというようなところから始めてみるといいでしょう。

また,購入する際には,より純度の高いもの,無精製,無添加で非加熱抽出の

ヴァージンココナッツオイルを選ぶようにして下さいね☆