もうあと数日で，３月も終わりですね。
卒業シーズンのこの数週間は，卒業式を迎えた袴姿の女子学生たちや，
ご両親と手をつないで，にこやかに幼稚園や小学校の門をくぐる子供たちの姿を目にしました。
３月は旅立ちの季節。
これまでの環境から，新たな生活が始まるにあたって，喜びの一方で不安が生じてくる
季節でもあります。
こうした不安定な気持ちを，ヨガでは呼吸を整えることで落ち着けていきますが，
アロマセラピーでは，植物の香りで不安定な気持ちを和らげます。
不安定な気持ちを抱いている時に役立つ香りは，ベルガモット。
紅茶の香りづけに使用されていますので，香りはご存知の方もいらっしゃると思います。
さっぱりとした甘みのある，さわやかでフルーティーな柑橘系の香りです。
ベルガモットの芳香成分には，心に作用する成分が含まれています。
うつや不安，緊張を和らげ，怒りの感情を鎮め，安眠を促すとされています。
実は，ベルガモットは，別名「中庸の香り」とも言われているんですよ。
それは，気持ちが下がり過ぎてしまっている場合には，気持ちをあげてくれて，
逆に気持ちが上がり（高揚）過ぎの場合には，昂りを鎮めてくれるという，
その人の状態・状況によって，「ちょうどいい」状態に持っていってくれるからです。
なんとなく憂鬱という時には，リラックス効果の高いベルガモットに，同じ柑橘系で
リフレッシュ効果が高く，気分を明るくしてくれるグレープフルーツやオレンジ・スィート
の香りを一緒に嗅いでもいいですね。
これから５月にかけては，誰でも，少し気持ちが不安定になりがちな季節です。
そんなときに，ベルガモットは気持ちのバランスをとってくれる香りとして，重宝しますよ(*^_^*)