9月になりました!まだまだ日中は日差しも強く,厳しい暑さが続いていますが,
朝晩は少し涼しさが感じられるようになりましたね。
少しずつ,体を動かしたくなる季節に向かっているようです(*^_^*)
前回は,ヨガとスポーツの違いについて簡単にご紹介しました。
今回は,私も質問を受けることの多い,ヨガとストレッチの違いについてご紹介したいと
思います。
ヨガスタジオだけでなく,スポーツジムなどでも,ヨガのクラスが行われていることもあり,
ヨガはやったことはないけれど,見かけたことはある・・・という方も多いかと思います。
体を曲げたり伸ばしたりしているその様子をみて,なんとなく,運動前に行っている
ストレッチと同じように見えるかもしれませんね。
およそ4500年前にインドで誕生したヨガの動きは,多くの運動療法の原点となっています。
ストレッチの動きもヨガに通じており,「似ているようで違う,違うようで似ている」と
表現できるかもしれません。
筋肉は,縮んで力を出しますが,それと逆向きに伸ばしていくのがストレッチです。
1975年に,身体の柔軟性向上の手法としてボブ・アンダーソンが「ストレッチング」を発表
して以降,アメリカやヨーロッパを中心に,その概念は急速に広がっていきました。
ヨガも,様々なポーズで筋肉を伸ばしているようにみえますが,ストレッチとの相違点は
どこにあるのでしょうか。
ここでは,簡単にポイントとなる点だけ取り上げたいと思います。
まず,共通点は,「呼吸をしながらポーズをとる」こと。
筋肉は,力が抜けていると伸びやすくなりなります。
ストレッチは,呼吸をしながらゆっくりと筋肉を伸ばしていくことで,筋肉の柔軟性を
高めていきます。
筋肉の柔軟性が高まると,関節を動かせる範囲(可動域)が徐々に大きくなっていき,
体がスムーズに動かせるようになっていきます。
スムーズに体が動けば,転倒の危険もなく,ケガの予防にもつながります。
また,柔軟に動く筋肉は,ポンプのような作用があり,血液の循環を改善してくれます。
血流が良くなることで,代謝もアップし,こり固まっていた体がほぐれていきます。
血流が促進され,体の緊張もとけると,気分もスッキリしてくるので不思議ですね。
では,ヨガとストレッチでは何が異なるのでしょうか。
最も大きな違いは,「人間を全体的(トータル)にみること」といえます。
ストレッチが,部分的に,ピンポイントで筋肉を伸ばすのに対し,ヨガではひとつのポーズで
全身の筋肉を総動員します。
ここで重要なのが,「緊張と弛緩」です。
ヨガでは,呼吸に合わせてポーズをとり,そしてそれを保持し,解放します。
この「緊張と弛緩」の繰り返しこそが,血液循環を改善し,筋力を強化させ,自律神経の
バランスを整えていき,成長ホルモンなどの分泌の活性化や免疫力の維持・向上,
記憶力の改善など,‟アンチエイジング(老化防止)”効果が期待できるとされています。
また,ヨガが呼吸を意識しながら行うのも,人間を全体的にとらえているからこそです。
私たちは,興奮したり緊張している時は浅く速い呼吸になり,リラックスしている時は
ゆったりと穏やかな呼吸になりますね。
呼吸は心身の状態を鏡のように映しており,医学的にも呼吸と心身の状態の関係は明らかに
されています。
ヨガでは,呼吸に意識を向けて,呼吸を調整し,その呼吸に合わせて体を動かしていくことで,
肉体だけでなく,心も「強くしなやかに」していくのです。
ヨガもストレッチも,続けていくことで,筋肉が柔軟になり,全身の流れも整っていきます。
さらにヨガでは,肉体面だけでなく精神面にも働きかけていきます。
どちらか一方というのではなく,どちらも上手に日常生活に取り入れていけたらいいのでは
ないかなぁと個人的には思っています。
ですので,S&Sのヨガ教室では,まずは日頃の運動不足による筋肉のこわばりを解消しつつ,
筋力を強化し,呼吸に意識を向けて,ココロとカラダを調和させて,心身ともに健やかな毎日
を過ごすことを目指しています!
体の硬い方も,お怪我やご病気を抱えていらっしゃる方も,ぜひ,体験にいらして下さい♪